佐藤昇(大分市在住)は、1936(昭和11)年、大分市に生まれました。1954(昭和29)年、大分大学学芸学部に進み、武藤完一、浜田九一郎、仲町謙吉らの指導を受け、卒業後は、市内の小・中学校の教諭として教壇に立ちました。
また、この頃から、本格的に油彩画の制作に取り組み、1956(昭和31)年、第19回大分県美術展に初入選。1960(昭和35)年には、第26回同展に《道路と工場》を出品、奨励賞を受賞しました。また、この頃、東光会展に出品を始め、1962(昭和37)年12月には、大平敬次郎、岡部忠之、脇坂秀樹ら7人で東光会大分支部「豊光会」を設立。1972(昭和47)年、東光会会員となり、1995(平成7)年、同会を退会後は大分県美術展を中心に発表を続け、現在、大分県美術協会(日・洋・彫・工部会)大分支部長として活躍しています。
本展では、1960(昭和35)年代の「採石場(津久見)」シリーズ、1970(昭和45)年代の「陶土」シリーズ、2000(平成12)年代の「石仏」シリーズ等の代表作約70点、及び関連資料により、洋画家佐藤昇の活動の全容を紹介します。