- タイトル等
山口蓬春記念館 平成24年度 夏季展
山口蓬春と水禽(すいきん)図
-収蔵作品にみる水辺の風情-
- 会場
- 山口蓬春記念館
- 会期
- 2012-06-01~2012-08-05
前期:6月1日[金]―7月1日[日] 後期:7月3日[火]―8月5日[日]
- 休催日
- 毎週月曜日(7月16日は除く)、7月17日(火)
- 開催時間
- 午前10時~午後5時
入館は午後4時30分まで
- 観覧料
- 一般/500円
高校生以下は無料 団体割引/50円割引(20名以上の団体で1週間前までに予約した場合)
障害者割引/50円割引(同伴者1名を含む) 連携館割引/50円割引 ※連携館:葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ)、神奈川県立近代美術館 葉山(一般券・学生券のみ)
- 主催者
- 山口蓬春記念館・交易財団法人JR東海生涯学習財団
- 協賛・協力等
- 後援:神奈川県教育委員会、葉山町教育委員会
- 概要
花鳥画の起源は、古代中国にもとめられ、六朝時代(3-6世紀)から唐時代(7世紀)にかけて一つのジャンルとして成立したとされます。北宋時代(10-12世紀)になると体系化され一旦の完成期を迎え、画題や起用されるモティーフも定型化されます。そのような中で水禽(水辺に生息する鳥)をテーマにした作品は、古くは後漢時代(1-3世紀)にすでに見られ、やがて水鳥と蓮を中心に描いた蓮池水禽図が、五代十国時代(10世紀)以降に盛んに描かれるようになります。当時の人々がどのような思いで描いていたのかは推測の域を出ませんが、周時代(紀元前11-8世紀)に作られたとされる中国最古の詩篇である『詩経』には、鳥や魚がめでたきものとして用いられています。また蓮は中国において結婚や子孫繁栄など吉祥のシンボルとされているほか、仏教の中では泥の中に咲いてその泥に染まらない清らかな花として菩薩の聖性を象徴する花とされています。
一方日本では、鎌倉時代後期(14世紀)より禅宗とともに多くの中国絵画も伝わります。はじめ禅僧が余技的に描いていたものが、やがて専門的に制作されるようになり、桃山時代には濃彩による金碧障屏画も誕生します。江戸時代(17世紀)になると琳派などが生まれ、各時代を通じて様々な発展を遂げてゆきます。
山口蓬春記念館には、日本画家・山口蓬春(1893-1971)の作品のほか、蓬春が蒐集した古今東西の美術品が収蔵されていますが、その中には中国・日本の花鳥画も含まれ、水禽を題材にした作品も見受けられます。また、蓬春による模写も多数あり、研鑽の跡が偲ばれます。
本展ではそれらの作品を取り上げ、太古から現代まで人々を魅了し続けた鳥たちの水辺の風情をご覧頂きたいと思います。
- イベント情報
- 呈茶会[予約制]
【内 容】季節のお菓子とお抹茶をお楽しみいただけます。
【日 時】6月2日(土)、3日(日)12:00~15:30
※1席約20分(学芸員の解説付き)、最終席は各日とも15:00から
【場 所】山口蓬春記念館「桔梗の間」(非公開)
【参 加 費】1席900円(企画展入館料を含む)
【定 員】各日とも先着4O名
【協 力】葉山町茶道連盟
【申込方法】3日前までに電話で氏名、電話番号、希望日、人数をご予約下さい。
- 展示替え情報
- ※会期中、一部展示替えを行います。
- ホームページ
- http://www.hoshun.jp/exhibitions/