[郷土在住作家展6 波多野義孝展]
波多野義孝(大分市在住)は、1929(昭和4)年、広島県呉市に生まれました。1933(昭和8)年、母の郷里である大分市に転居。1946(昭和21)年、大分県立大分工業学校を卒業後、1955(昭和30)年、株式会社トキハに入社、各種デザイン開発を担当しました。また、1960(昭和35)年には、大分県宣伝美術会の結成に参加、同会の初代会長となっています。1965(昭和40)年、トキハ退社後は、はたのデザイン事務所を設立。テレビ局の社章、焼酎のラベル、観光パンフレットのデザイン等を手掛ける一方、1966(昭和41)年には全国公募団体二科展デザイン部で県下初の奨励賞を受賞しました。
また、1967(昭和42)年には、大分県芸術振興会議理事、1978(昭和53)年、日本グラフィックデザイナー協会理事を務める等、指導的役割を担っています。
本展では、1966(昭和41)年二科展デザイン部奨励賞受賞作「猿の高崎山」や、1972(昭和47)年九州・沖縄グラフィックデザイン展招待出品作「ゆふいん」等代表作約70点と関連資料を展示し、グラフィックデザイナー波多野義孝の活動の全容を紹介します。