高岡を代表する伝統工芸である金工と漆芸の作品を、「ものづくり・デザイン科」を学ぶ市内の小・中学生にもわかりやすく紹介していきます。
高岡の金工は江戸初期の高岡開町当初より始まったと伝えられています。はじめは鉄鋳物が中心でしたが、江戸中期以降、花瓶や火鉢などの銅器も作られました。そして、金属の表面にさまざまな装飾をほどこす「彫金」の技も発達してきました。近代以降は過剰装飾ともいえる華麗な作品が、国内外の博覧会で名声を博し、海外へ盛んに輸出されました。
一方、漆芸も高岡開町当初からの歴史をもつといわれ、優れた名工たちが現れ、数々の技を生みだしてきました。国指定重要有形無形民俗文化財「高岡御車山」には、金工と共に華麗な漆芸の技をみることができます。明治期以降も、勇助塗・青貝塗・彫刻塗などの多彩な技法が発展しました。
本展では、金工・漆芸の歴史を彩った数々の名品をはじめ、現代にも連なる優れた作品を展示・紹介します。