この度アート・遊では、現在の日本写真界をリードするフォトグラファーの一人、瀬戸正人氏の個展を開催いたします。 1953年、旧日本兵の父とベトナム人の母の間に、タイ東北部ウドーンタニ市に生まれた瀬戸正人氏は、幼少期をタイで過ごし、8才の時に父親の実家がある福島県に移住。その後上京し、東京写真専門学校(現?東京ビジュアルアーツ)に学び、81年よりフリーのカメラマンとして活動を開始。89年には、瀬戸氏ゆかりの地タイとベトナムに取材した写真集「バンコク、ハノイ?1982-1987」、96年には東京に暮らすアジア系移住者の生態を暴いた「部屋」を発表。近年は、写真家としての活動の一方、自伝的小説「トオイと正人」で第12回新潮学芸賞を受賞し、また、四谷にある写真専門の実験的ギャラリーにて後進の育成に当たるなど幅広い分野で活躍しています。 本展は、第21回木村伊兵衛写真賞受賞作家、瀬戸正人氏の関西での初の個展となります。どうぞ高覧くださいませ。