動物写真家の岩合光昭氏は、約10年をかけ日本全国47都道府県のネコの取材を行いました。ネコは、昔からヒトとの適度な距離を保ちつつ、自由に行動してきましたが、ヒトの住環境の変化によりネコの住む環境も変化しつつあります。
そんななかで「やきものの里」にいるネコたちは、陶芸作家と暮らしを共にし、自然を謳歌し、のびのび暮らしているように見えます。土からカタチを生み出す陶芸作家にとっても、ネコとの暮らしによって温もりのある陶器ができるのかもしれません。
岩合氏は、忙しくヒトが動く都市部ではネコの動きも慌ただしいように見えると言います。各地の「やきものの里」のネコたちは、動きに余裕があるようにも感じます。そして、穏やかな表情のネコたちからは、撮影者との生きもの同士の体温のふれあうような気配が伝わってきます。
ネコが幸せになれば、
ヒトが幸せになり、
地球が幸せになります。
震災によって、登り窯、作品などに大きな被害を受けた「やきものの里」笠間ですが、震災以前の笠間で取材した作品も出品されます。現在、登り窯などの復興が多くの方のご協力により進められています。