「日本におけるイタリア年」にあたり、初期ルネサンスから19世紀にいたるシエナの美術を紹介します。イタリア中部トスカナ地方の都市シエナはフィレンツェと繁栄を競い、ルネサンスの先駆けともなった華麗で優雅な文化を生み出しました。その古都・シエナの遺産の宝庫として名高いのが、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の秘蔵コレクションです。本展では、その中から絵画を中心に彫刻、工芸など約100点を選び、その精華を紹介するわが国初の展覧会です。同時に芸術のパトロネージが推進される現代イタリアの息吹も伝わる絶好の機会となっています。