ロトチェンコは、矢印、感嘆符、エンブレムなどの誰にでも分かる記号をしばしば用いたので、ロシア語を知らない人々にとってさえ、これらの広告は分かりやすく、説得力を持っていた。ロトチェンコは、商品と購買者の仲介者となる人間、商品の価値を説明する語り手のイメージを絶えず広告に取り入れようとした。ロトチェンコの広告は常に、知的で好奇心が強く理解力があると思われる人を対象としていた。ロトチェンコは、その広告によって、芸術家としての発見や新しい試みに基づいて時代のスタイルを創造したのである。 アレクサンドル・ラヴレンチェフ