小嶋千鶴子は、経済界での活躍とともに、美術品の蒐集にも情熱を傾けてきました。そして夫君の洋画家小鳴三郎一とともに蒐集した60年にわたる美術作品のコレクションが現在のパラミタミュージアム収蔵作品の基礎となっています。
また、小嶋千鶴子自身は70代より作陶を始め、その独特の色合いと何ものにもとらわれない自由な作風が、高い評価を受けています。当初3,000点の作品を制作することを自らに課した小嶋がその目標を達成したのは、実に12年後の85歳の時でした。それから10年、その間にパラミタミュージアム創設に力を注いだ小嶋は、再び陶芸三昧の生活に戻り、日々あらたな作品の制作に励んでいます。
今回は作品集『小嶋千鶴子 ゆびあとV 陶人形』の刊行(求龍堂、2012年3月)に合わせ、作品集掲載の陶人形を中心に50点を超える最新作を展示します。小嶋三郎一の絵画作品(壁面展示)とのコラボレーションをお楽しみください。