絵本、絵画、エッセイなど、幅広い分野で活躍を続ける安野光雅(1926年生まれ)。本展は、その40年以上におよぶ絵本作家としての仕事を紹介する展覧会です。鮮烈なデビュー作となった『ふしぎなえ』(1968年)をはじめ、近作『繒本 三國志』(2008年)までの代表的な絵本の原画を一堂に展示いたします。200点にも及ぶ展示作品を「ふしぎ」「数学」「物語」「古典」「風景」などのテーマごとに分けて展示し、安野光雅の絵本制作の全貌に迫ります。国際アンデルセン賞、ケイト・グリナウェイ賞をはじめとする国内外の重要な賞を数多く受けている安野光雅。今回は、その創作活動を回顧する又とない機会です。さらに、板橋区立美術館では皇后陛下美智子さまのご著書『橋をかける』、『バーゼルより』、『どうぶつたち』の表紙原画(宮内庁所蔵)を特別に展示いたします。また、本展の展示家具は、家具デザイナーの小泉誠氏によるものです。展示会場で、遊び心あふれる安野光雅の世界をお楽しみください。