髙木久美(1981-)は人間の存在とその肉体の神秘に関心を持ち、ラテックスゴムなどの伸縮素材、ポンプ、ファンなどの動力を素材としたインスタレーション作品を発表しています。「かたち」を作る彫刻家としての経歴を持ちながら、空気の流れ、引力など、作家自身には制御できないけれども、「もの」に必ず働いているちからを取り入れながら、変化し、揺らぐ「かたち」を作ることに興味を持ち、制作を続けています。今回の展覧会では《トータル・エンクロージャー(完全包囲):徘徊少女と浮遊の園》と題して、インスタレーション、彫刻、ビデオ作品などの新作を発表します。