宮城県芸術協会とカメイ美術館は、平成21年度より共同で特別展を開催してまいりました。
このたび、第3回として宮城県芸術祭絵画展現審査委員の自選作品による『継承する力』を開催いたします。本展は、創設以来45年の歩みの回顧と検証を企図した第1回『草創期の10人』(平成21年度)、第2回『光芒の昭和』(平成22年度)を承けて、絵画部門の「今」へと視点を移そうとするものです。今年度より三部構成の展示を予定しております。
第1部となる本展では、現在審査委員を務める88名のうち、大正10年から昭和11年までに生まれた世代から27名の仕事をご覧いただきたいと思います。
この世代の多くは、昭和39年の芸術協会創立以来、絵画部会員としてたゆみなく力を尽くし、その基礎を築き、屋台骨になって活躍してきた作家たちが中心となっております。
今回、絵画部48年の歴史を通じて結晶した「伝統」の輪郭を掴み、今後の展開への示唆を得る上で、貴重な機会となると信じ、本展を企画・構成いたしました。
どうぞご高覧賜りますようお願い申し上げます。