さあさ、皆さん、お立ち会い、お立ち会い!
今最も注目される映画美術監督・種田陽平氏が、昨年夏公開のスタジオジブリ作品「借りぐらしのアリエッティ」を立体化し、美術館の企画展示室に巨大なセットを創るってんだよ。クエンティン・タランティーノ監督「キル・ビルVOl.1」や、上映が始まったばかりの三谷幸喜最新作「ステキな金縛り」などの話題作を手掛け、数々の監督から絶大な信頼と高い評価を受けている種田氏が、展示室の空間を輝かせ、皆さんを異世界へと誘うってんだから、もう大変よ!
入り口のアーチをくぐっていくと…。うわっ目の前に現れる巨大な植物!その先は、来て見てのヒミツだってんだから、憎たらしいねえ!小人になった気分で物語の中に入り込めるまたとない機会だってんだから面(おも)しれえ。それに種田氏がこれまで手掛けた映画の美術資料や「借りぐらしのアリエッティ」の背景画なども展示されるってんだからますます面(おも)しれえじゃないか。こりゃあもう映画美術の魅力を見て、触れて、体感するしかないじゃねえか、えっお客さん!
そんな面(おも)しろい展覧会だからってえんで、ちょっと展覧会の楽しみ方を教えてくれませんでしょうかねえって聞いたらよ。幾つかネタばらししてくれたんだから、気っ風がいいねえ。おいらも隠し立てせずに、こっそり紹介しちゃうよ。ただここで皆さんにみ~んな教えて、面(おも)しれえ展覧会に行かなくなっちゃ、教えてくれた人に悪いから、言えねえところは、○○○○(伏せ字)となるんで、ご勘弁を。自分で見つけてくんなせえ。
それと何でもよ、展覧会を見て絵手紙を送ると、選ばれちゃうんだけれど館内に貼られ、グッズもあたるかもしれないってんだからよ。こりゃ、よ~し、百聞は一見にしかずだ。おいらもこれから行ってこよっと!(専門学芸員 松矢国憲)
楽しみ方その一
身長が十センチのアリエッティが床下で暮らす世界のセットだってんだから、その大きさにビックリ。何とデカイ○○○○!そして「ギャー!」頭上に現れる○○○○!
楽しみ方その二
小人サイズだと、こんなものが○○○に転用されちゃうんだ!ほかにも何気なしに見ていると見落としちゃうってんだから、目ん玉見開いて見なくちゃよ。
楽しみ方その三
本当は内緒らしいけれど、リビングの椅子は座ってもいい?!なんて、セットの部分だけでも魅力だらけだってよ!