1970年生まれの眞島竜男は、徹底したリサーチに基づいた作品をテキスト、写真、映像、パフォーマンスなど多様なメディアと独特のユーモアをもって表現しています。2010年に発表の『北京日記』では、日本近代美術史の再考から現代日本の美術をめぐる状況を考察し、多くの評判を呼びました。
今回眞島は、1999年の発表作の続編となる作品を発表いたします。トム・クルーズ主演映画の既製ポスターのみを展示する本作品は、個人や国家のアイデンティティの在処を巡る問いかけであると同時に、美術作品の実体の有り様に対する疑問の呈示ともいえるでしょう。本展覧会では2000年以降のクルーズ主演作のポスターを使ったインスタレーションを展示いたします。