現在活動している全国の伝統こけし工人の方々に、各人が受け継いできた伝統的な型に加え、伝統を踏まえた上で新しい意匠を盛り込んだ型等、代表的な作品2本を依頼し、制作していただきまして初めての工人録を出版したのが平成15年でした。それから8年の間で新しくこけし作りをはじめられた工人さんも増えまして、新掲載をした『伝統こけし最新工人録』がようやく出来上がりました。記念といたしまして、掲載のこけしをⅢ期にわけ展示いたします。
東北の地に芽吹き、幾代にもわたって育まれてきたこけし。その各々の型は、これからの21世紀、どのようになっていくのでしょうか。まずは現代に生きる工人達のこけし群をじっくりと御覧頂きたいと思います。