- タイトル等
ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー Power Sources―力(ちから)が生まれるところ
- 会場
- 水戸芸術館現代美術センター
- 会期
- 2012-02-11~2012-05-06
- 休催日
- 月曜日 ※ただし2012年4月30日(月・祝)は開館、翌5月1日(火) 休館
- 開催時間
- 9時30分~18時
※入場は17時30分まで
- 観覧料
- 一般800円、前売・団体(20名以上)600円
中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※一年間有効フリーパス→ハイティーンパス「H.T.P」1,000円/対象15歳以上20歳未満
「おとなのパス」2,500円/対象20歳以上
- 主催者
- 財団法人水戸市芸術振興財団
- 協賛・協力等
- 助成:ProHelvetia、財団法人アサヒビール芸術文化財団、Bildungs-, Kultur-und Sportdirektion Kanton Basel-Landschaft/kulturelles.bl
協賛:株式会社資生堂
協力:アサヒビール株式会社、水戸市立博物館、茨城県自然博物館、スイス大使館
企画:門脇さやこ(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
- 概要
本展は、ダイナミックなインスタレーションで知られるスイスの現代アーティスト、ゲルダ・シュタイナーとヨルク・レンツリンガーによる過去最大規模の個展です。
1997年より活動を共にしている二人は、人間の営み、生命の神秘や驚異、身体や精神と環境との関係に強い関心を寄せ、インスタレーション、コラージュ、写真、ドローイング、絵画、彫刻など、幅広い作品を発表してきました。なかでも、展覧会場のためだけに毎回異なるテーマで展開されるサイトスペシフィック・インスタレーションは、その土地にまつわる伝承、風俗、思想などの目には見えない無形の文化を表出させることで知られ、訪れる人から常に高い人気を集めています。
ゲルダとヨルクの詩的で奇妙な世界は、鑑賞者が疲れることなく、作品の一部となってゆったり鑑賞できるためのさまざまな仕掛けやアイデアであふれています。頭で考えて作品を理解するより、全身の感覚や想像力を使って楽しむことを奨めているからです。不思議の国に迷い込んだアリスになった気持ちで、ぜひ作品に接してみてください。アリスが迷い込んだ世界にも不思議という言葉だけでは片づけられない多くの発見があったように、型破りで神秘的な彼らの作品世界も驚きと発見にあふれ、鑑賞者の感覚の回路がひらかれることでしょう。鑑賞者が自由な見方でおもいおもいの感じ方、楽しみ方ができるのも二人の作品の特徴です。
水戸では「Power Sources-力が生まれるところ」をテーマとし、人間の力の根源を探ります。
本展では、巨大なインスタレーション6点と、二人の初のコラボレーションとなった写真シリーズなど合計70点あまりの作品をとおして、二人の10年にわたる活動の軌跡と最新作品までをご紹介します。
本展開催のためにゲルダとヨルクは水戸に1カ月以上滞在し、自らの足でできる限りこの土地を探索しながら、または地域の人々との交流をとおして、3.11を経た日本の社会状況を、最新のインスタレーションに反映させます。それは単に現状を形におこすことではなく、輪の中にいる私たちには見えない現象を表現した新しい日本文化地図となるに違いありません。
会期中には、ちょうど震災から1年を迎えますが、この展覧会が人々の心をあたため、新たな力を得る場所となることでしょう。
- イベント情報
- 【関連企画】
会期中、展覧会や作品への理解を深めるためのさまざまな企画をご用意しています。すべて別途、展覧会入場料が必要です。「ギャラリーで春の瞑想会」は、イベントの前後いずれかで展覧会を鑑賞することができます。
※イベントの内容は予告なく変更することがあります。
■アーティスツ・イン・ギャラリー
本展のアーティストであるゲルダとヨルクが、下記の1時間ギャラリーに滞在します。どうぞ気軽に二人に話しかけてみてください。アーティストは、英語、フランス語、ドイツ語を話します。同席する学芸員の通訳を介して日本語でもお話しいただけます。
日時:2012 年2 月11 日(土・祝)14:00 ~ 15:00 会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
■キュレーター・トーク
本展を企画した学芸員が展覧会について語ります。
日時:2012 年2 月25 日(土)14:00 ~ 15:00 会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
■福田里香 ワークショップ「結晶(クリスタル)をつくる、食べる」
食べられる結晶(クリスタル)を作り、育てるワークショップです。出来上がったらおいしくいただきましょう!
日 時:2012 年3 月4 日(日) 13:30 ~ 15:30
会 場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内高校生ウィークカフェ会場
講 師:福田里香(料理研究家)
対 象:小学生~大人
定 員:16 名 ( 先着順・要電話申込)
参加費:500 円(材料費)
■「ギャラリーで春の瞑想会」
ふだんは入れない閉館時間中の静かなギャラリーで坐禅会を行います。その後は、仏(ホトケ)料理を楽しみながらお坊さんや参加者たちと楽しく語らいます。
日 時:2011 年3 月11 日(日) 会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内高校生ウィークカフェ会場
定 員:25 名(先着順・要電話申込) 参加費: 1,500 円
* 開催時間と講師は後日ホームページでご案内します。
■沖文 ワークショップ「日本刺繍で紋章をつくる(仮称)」
自分の涙の結晶のかたちをモチーフに、日本刺繍の手法で自分だけの紋章をつくるワークショップです。
日 時:2012 年3~4 月中の2日間
会 場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内高校生ウィークカフェ会場
講 師:沖文(日本刺繍作家)
対 象:高校生~大人、ご自分の涙が採取できる方、
針が使える視力の方(メガネが必要な方は持参ください)
定 員:10 名 (先着順・要電話申込) 参加費:4,000 円(材料費)
■酒井咲帆 ワークショップ「撮ること撮られることのあいだ」
出会うこととそのむこうにあるものを、写真をとおして体験します。
日 時:2012 年4 月22 日(日)13:00 ~ 16:00
講 師:酒井咲帆(写真家)
対 象:高校生~大人、カメラが使える方
定 員:10 名 (先着順・要電話申込) 参加費:1,000 円(現像代)
《関連企画のお申込》 水戸芸術館現代美術センター Tel.029-227-8120
【展覧会関連 教育プログラム】
■高校生ウィーク2012
高校生を対象にした毎年恒例のギャラリ―への入場招待期間です。期間中にギャラリーの中に出現する無料カフェでは、1月から始動する写真部などの「ブカツ」や、企画展と連動したワークショップなどが毎日楽しめ、ギャラリーにいらした方は高校生に限らずどなたでもご利用いただけます。詳しいプログラムはチラシやホームページをご覧ください。
期 間: 2012 年3 月8 日(木)~ 4 月8 日(日)
招待対象: 高校生または15 歳~ 18 歳の方
(学籍または年齢が証明できるものをお持ちください。)
カフェ開場時間:火~金15:00 ~ 18:00 土・日・祝13:00 ~ 18:00
カフェ会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室
ブカツ始動!
高校生ウィークに向けて2012 年1 月よりアーティスト、学芸員、地域の人々と高校生が共にプロジェクトを行います。
①書く。部
今年は「Power Sources―力が生まれるところ」という展覧会のサブタイトルにちなみ、市内のパワースポットをめぐるまちあるきや展覧会鑑賞を実施しながら、カフェ会場に設置する「おみくじ」を制作します。
第1回ガイダンス+まちあるき
日時:2012 年1 月22 日(日)13:00 ~ 17:00
顧問:石田喜美(常磐大学専任講師)、
市川寛也(筑波大学大学院生)、
門脇さや子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
②写真部
写真について学ぶとともに、高校生ウィークの会期中にメンバーの作品を、水戸芸術館近隣の商店街に作品を展示します。
第1回ガイダンス+ワークショップ
日時:2012 年1 月21 日(土) 13:00 ~ 17:00
顧問:松本美枝子(写真家)、
浅井俊裕(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
お申込:希望する活動、氏名、学校名、電話番号を明記の上、Eメールで[email protected] までお申込ください。
■ウィークエンド・ギャラリートーク
CACギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞します。
日時 : 2012 年2 月26 日 ( 日)~5 月6 日( 日) 毎週土・日曜日 各日14:30 ~(約40 分)
*ただしただし3月4日、11日は除く。
*料金は展覧会入場料に含まれます。
■赤ちゃんと一緒に美術館散歩
係員が付き添い、解説付きでお子さんと一緒の鑑賞をサポートします。
日時: 2012 年3 月28 日( 水)、30 日( 金) 各日9:30~10:30 / 11:00~ 12:00
定員: 各回5組(先着順・要電話申込) 対象: 未就学児とその保護者
お申込:水戸芸術館現代美術センター Tel.029-227-8120
主 催:NPO法人 子育て応援・ペンギンくらぶ、財団法人水戸市芸術振興財団
■視覚に障害がある人との鑑賞ツアー「セッション!」
2010 年より年に数回行っている 、全盲の白鳥建二さんがナビゲーターをつとめるツアーです。単に見える人が見えない人に対して作品の説明を行うのではなく、作品の形態や印象を伝えあう「対話」を通して、逆に見える人が「今まで作品を見ていなかった」との気づきを得ることが多い鑑賞方法です。障害の有無や個々人の感性の境界を緩やかに解き放ちます。
日時: 2012 年4 月28 日( 土) 10:00~12:00 会場: 水戸芸術館現代美術ギャラリー
定員: 20 名(先着順・要電話申込) 対象: 一般
お申込:水戸芸術館現代美術センター Tel.029-227-8120 *視覚に障害がある方はお申込みの際にお知らせください。
*料金は展覧会入場料に含まれます。
- ホームページ
- http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=115