「女性」-それは芸術の世界で最も重要なモチーフの一つです。しかし、作品の作り手、作られた時代、作られた地域によって女性美の定義は様々であり、その多様性が時には観る者を喜ばせ、時には驚愕させ、時には混乱させてもきました。
一方、創立者・松岡清次郎が生涯をかけて一代で築いた松岡コレクションは、清次郎個人の好みが素直に反映され、蒐集品すべてに一貫した共通性を見て取ることができます。
今展ではこの一個人が自らの審美眼のみを頼りに蒐集した、古今東西、女性に関する作品を一堂に公開し、芸術における女性美の多様性と共通性を探ろうと思います。清次郎が、作家が、時代が、地域が愛した女性たちに囲まれながら、春のひとときを過ごしてみてはいかがですか。