身近な場所でアートの新たな楽しみ方を提案しよう。人と人をつなぐアートの不思議な力を実感しよう。そう考えてSMFでは、公園や商店街、鋳物工場など、さまざまな場でアートプログラムを展開してきました。
「ふれあい通り」の名称で親しまれている北浦和西口銀座商店街でのアートプログラムも「竹のサウンドオブジェを探して楽しいアート散歩」(2008年)、「回遊美術館」(2009年)に続いて3回目となります。
今回は「回遊美術館Ⅱ-北浦和西口銀座商店街アート化計画」と題して、5組のアーティストたちと埼玉大学の学生有志が、のんびり歩けてどこか懐かしい風情をのこしたこの商店街と向き合い、さまざまなアートを通して感性と創造力に働きかけて、笑顔と会話が弾む楽しい場づくりに挑戦します。
うわさバッジや写真を活用した《北浦和出逢い景》プロジェクトや、野菜や果物とサウンドオブジェの競演となる《八百屋にモビール》、幸せを招く七つの光の座を訪ね歩く《居場所》、ひもの人がたづくりでさまざまな人をつなぐ《HIMONINGEN》プロジェクト、遊牧民のテントを模したゲルを拠点に3台の自力更生車で展開される《東西見聞シェルター計画》まで、コミュニケーションに主眼を置いた多彩な作品がまちを彩ります。
商店街にもぜひ足を運んでいただき、美術館の展覧会や北浦和公園の彫刻、音楽噴水とともに、北浦和のまちや人々との出逢いをどうぞお楽しみください。