宮本三郎記念デッサン大賞展「明日の表現を拓く」は、優れた素描家と評された宮本三郎にちなみ、デッサンの今日的状況を広く社会に提示することを目的に創設したものです。
人類の文化の表象としての造形のそれぞれは、イメージを託された一本の線から始まり、そして多彩で豊かな表現世界を構築してきました。
私たち人類は時代とともに変化する価値観や社会状況の変遷を肌身に感じながら、つねに新たな表現の展開を求めてきました。
このたび「明日の表現を拓く」という問いかけに、内外より多くの作品が寄せられました。
本展では、この中から57点を厳選し、皆さまにご覧いただきます。まさに時の美を拓こうとする意欲に満ちた作品をご覧いただくとともに、表現の多様性と奥深さ、そして次世代へと連鎖する表現の可能性を感じとっていただける場となれば幸いです。