神奈川県立近代美術館 葉山では12月3日(土)より、ニューヨークを舞台に活躍し、日本の美術・デザインに大きな影響を与えたアメリカの画家ベン・シャーン(1898-1969)の20年ぶりの回顧展、「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト――写真、絵画、グラフィック・アート――」展を開催します。
ボストンのハーバード大学付属フォッグ美術館の協力を得て、300点近い写真画像を公開します。その多くが、シャーンの絵画のイメージソースになりました。また、1960年来日時にシャーンが撮影した写真を初めて展示します。
国内外からテンペラ、水彩、ドローイング、ポスター、版画、素描などを集め、写真を含めた総展示点数が600点におよぶ本展では、社会や人間の存在から目をそらさずに、伝えるべき何かを見失わなかったシャーンの、複数のメディアを行き交う展開がみどころです。