映像は、フィジカル[物理的、身体的]なもので(も)ある――。毎年、映像をめぐるひとつではない問いと答えを探してきた恵比寿映像祭。
今年は、原点に立ち返って映像を成り立たせている物質性(フィジカリティ)に光をあてることから始めたいと思います。映像で「何が」描き出されているかではなく、映像そのものが「いかに」作られ、見られているか。あえて即物的な面を入り口に、映像によってはじめて描き出され知覚される空間や時間、移りゆく映像をいかに共有・継承していくかという課題、新たなメディアによって塗り替えられていく身体性といったトピックスを、国内外から結集する多彩な作品を楽しみながら、体感してください。東京文化発信プロジェクトの一環として、映像の創り手、受け手、結び手が、東京・恵比寿に集う国際的な映像の祭典。新たに会期を拡充し、さらに充実の15日間です。