群馬県立館林美術館は、2001年10月にオープンし、今年開館10周年を迎えます。当館は都会の喧噪を忘れさせる広々とした景観を取り込みながら、「自然と人間の関わり」を館のテーマに作品を収集、展覧会や教育普及活動を展開してきました。所蔵作品は、ロダンの弟子として下彫りに従事した経験を持つフランスの彫刻家、フランソワ・ポンポンの動物彫刻を始め、ピカソやシャガールの版画、植物をモティーフにした絵画、自然へのまなざしを反映させた国内外の現代作家の作品まで、写真や工芸作品をも含めた多様なジャンルにわたっています。開館10周年を記念する2011年度のスタートとして、全ての展示室を使ってコレクションの全容を紹介、美術館の10年をふりかえります。