明時代以降の歴代皇帝のうち、24人の皇帝が居住した北京・故宮博物院(紫禁城)に所蔵されている明・清両宮廷ゆかりの絵画、工芸、服飾、宝飾などの国家一級文物19点を含む約200点の文物を通して、中国宮廷文化の精髄を紹介。皇妃や宮女など故宮に生きた女性たちの知られざる波瀾万丈の生涯とそのまなざしをテーマに、彼女たちの鮮烈な生の輝きに照らされて浮かび上がる「地上の天宮・紫禁城」の魅力をドラマチックに描き出していきます。本展では、特別出品として、儒教思想を背景とした女性の徳と教育をテーマに九つの場面を描いた、長さ8mを超す故宮秘蔵の南宋時代の名画《女孝経図巻》を、海外初公開します。