児島虎次郎の生誕130年を迎える本年、春(4月3日)に生まれた画家によせて、特別陳列「児島虎次郎とゆかりの画家たち」を開催します。画業を振り返る時、個性豊かな画家仲間たちとの出会いが、47年という短い生涯を彩りあるものにしていたことがうかがえます。岡山出身の徳永仁臣、満谷国四郎、吉田苞、中山巍、東京美術学校の同窓生である太田喜二郎、熊谷守一、安井曾太郎、前田寛治。さらには「馬の画家」として知られる坂本繁二郎など、その交流は広く展開されていました。特に、留学画家同士は、慣れない外国暮らしを互いに支え合い、切磋琢磨したことでしょう。本企画では、これまで紹介される機会の少なかった児島虎次郎作品とゆかり画家たちの作品あわせて52点を展観し、児島の豊かな交友関係や当時の洋画界で繰り広げられた闊達な絵画表現のエッセンスを伝えます。