小野竹喬(1889-1979)は、秋野不矩(1908-2001)が「少年群像」で第1回上村松園賞を受賞したときの選考委員の一人であり、二人は共に現在の京都市立芸術大学で教鞭をとりました。
小野竹喬は日本の四季のうつろいを慈しむような眼差しでとらえ、明るく澄んだ風景画を描きました。秋野不矩は戦後の一時期、人物画を集中的に描いて新境地を開き、1962年の初渡印以降は、インドの自然や信仰深い人々を描きました。
本展は、笠岡市立竹喬美術館の協力のもと、灼熱の太陽を象徴とするインドを描いた秋野不矩と、茜色の空を象徴とする日本の自然を心のままに描いた小野竹喬の作品約80展を展示します。