「銅版画の詩人」と謳われ、現代版画のパイオニア的存在のアーティスト・駒井哲郎。少数の色彩版画を除き、モノクロームの作品を作り続け、黒と白の極限の美を突き詰めた作家です。樹木や風景の写実的な作品も、幻想的で抽象的な作品も、駒井の作品は黒と白のコントラストで詩的な世界が表現されています。
本展では、駒井哲郎の1960年代モノクローム作品を中心に20点ほどを紹介します。また、菅野陽、加納光於、池田満寿夫など駒井と同時代に活躍した作家や、北川健次、武田史子、山田純嗣、元田久治、池田俊彦など、21世紀の現代作家の版画作品など約50点をあわせて展示。静かにゆっくりと「モノクロームの世界」を堪能していただけますよう、当画廊初の35日間ロングラン企画として開催いたします。