2013年に生誕100年を迎える中原淳一(1913―1983)は、昭和の時代に圧倒的な人気を得たアーティストです。当時、中原淳一が描く大きな瞳の少女の絵や、ファッションスタイル画、洗練されたインテリアのイラストは、多くの女性たちの憧れであり、夢そのものでした。少女マンガやファッションなどは今もなお色褪せずカルチャーの中に息づいています。また、中原淳一が描いた雑誌の表紙絵、スタイル画、物語挿絵や詩など約60点を展示し50年にわたる中原淳一の世界を紹介します。さらに中原淳一の美意識に基づき創香したオリジナルの香りも合わせて紹介します。
「もしこの世の中に『愛する心』がなかったら、人間はだれもが孤独です」と語った中原淳一。今もなお輝き続ける美学をご堪能いただき、現代という時代を生きながら答えを求める人たちへのメッセージとなれば幸いです。