この度、当館コレクションより、人気の高いアール・ヌーヴォー・ガラスをご紹介いたします。
アール・ヌーヴォー(Art Nouveau)は、19世紀末、ヨーロッパを中心として花開いた装飾芸術で、「新しい芸術」を意味しています。科学技術の進歩がめざましく、機械による大量生産品があふれた時代の反動として生まれました。
日本美術からの影響を強く受けており、主に動植物をモチーフとし、有機的で流動的な曲線を用いた表現が特徴です。この優美でダイナミックな様式は、工芸、絵画、建築、室内装飾などあらゆる分野にわたって浸透し、アメリカや日本まで影響を及ぼしました。その中でも中心的役割を果たしたのが、ガラス工芸です。
本展覧会では、3月の九州新幹線全線開通、また、「花かごしま2011」にあわせて、“華やかな花のガラス展”と題して、いろいろな花をモチーフとした作品を中心に展示いたします。
花の種類としては約30種の作品約50点をご覧頂けます。
光によって輝く、華やかなガラスの世界をお楽しみください。