名画や女優に自ら扮するポートレイト作品などで国際的にも有名な森村泰昌(1951年大阪生まれ)。彼は若き日から、新しい表現を見つけると、それを「まねぶ(学ぶとまねるの語源)」作品をつくり、あらゆる表現の可能性を追求しました。ダ・ヴィンチから岡本太郎、赤瀬川原平まで、感銘を受けた様々な作家のスタイルによって描かれた森村の知られざる「まねぶ」作品群と、そのもとになった作品を高松市美術館のコレクションを中心に”対”で初公開し、創作の秘密にせまります。新作の田中敦子の《電気服》へのオマージュ作品などをふくめ、芸術が輝き・熱く・事件だったあの頃、私たちが通り抜けてきた戦後の日本の美術史を対体験できる森村ワールド、モリエンナーレが展開されています。