西ヨーロッパに位置するベルギーは、オランダ・フランス・ドイツと隣接して3つの言語を持ち、独自の文化や芸術を生み出してきました。中でも絵本は、ヨーロッパはもちろんアジア各国でも出版され、ユーモアに満ちた斬新なテーマと、優れた描写テクニックにより、国際的にも高い評価を受けています。
本展は、このようなベルギーの絵本文化を、日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。作家の出身地域により「くっきりとした線と鮮明な色使い」「やわらかな線と色彩」といった傾向が見られるベルギーの絵本を、現在活躍中の作家13人の原画により紹介します。また、日本でも絶大な人気を誇り、2000年に惜しまれつつ他界したガブリエル・バンサンについては、絵本原画のほか、油彩やデッサンもあわせて展示し回顧します。ベルギーの絵本の世界をお楽しみ下さい。