今回で15 回目となる池田満寿夫のオマージュ展は、「春画とエロス」をテーマに作品をご紹介し
ます。
池田は、女、愛、エロスというテーマで作品を作り続け、女性の根源的な美しさ、彼女たちが発するものすべてに魅力を感じ、創作意欲を湧き立たせました。ピカソが晩年に発表したエロスをテーマとした版画集に強く影響され、喜多川歌麿の浮世絵春画にも興味を持っていた池田は、急逝する少し前にも、アトリエの机上にそれらの画集が広げてあったといいます。
池田が生涯持ち続けた創作への情熱のルーツともいえる「エロス」とは、いったい何なのか。
彼に影響を与えた画家・パブロ・ピカソや、浮世絵春画・肉筆、小説挿絵原画、現代作家の作品を交えて展示する本展では、池田はもちろん、多くの芸術家を魅了したエロスの世界の魅力を感じていただけます。