松坂屋は、慶長16年(1611)創業の呉服小間物商を出発点とし、明治43年(1910)には日本で2番目のデパートとして新たなスタートをきりました。
新しい時代にふさわしい着物のデザイン開発に向けて、京都店の中に染織参考室(染織参考館の前身)を設置し、昭和6年(1931)からデザイン考案の参考資料として、衣裳や裂(きれ)の収集を始めました。
染織参考館の収集品は、小袖・能装束などの衣裳、衣裳の一部を切り取った裂、世界各地の特徴ある布地や裂、屏風や調度品、武具など、幅広い内容から成り立っています。
このたび、こうした多彩なコレクションの中から一部を選び出し、「松坂屋コレクションの小袖・裂・美術工芸品」と題してご紹介します。