建学125年を迎える関西大学には、文化・芸術の名品が数多く所蔵されていますが、その名品の数々を在学生や卒業生はもちろん、より多くの人々にご覧いただきたいという関西大学校友会伊丹支部のご要望をうけ、社会貢献事業として同大学の多大なご協力を得て、当文庫において公開いたします。
本展では、関西大学の図書館・博物館所蔵の名品から、近世~近代にかけてのなにわ・大阪文化を象徴する名品を選りすぐり、木村蒹葭堂(けんかどう)をはじめとする知の巨人たちや大岡春卜(しゅんぼく)、耳鳥齊(にちょうさい)といった大阪画壇の多彩な作家たちの個性あふれる作品を展覧いたします。
なかでも、菅楯彦(すがたてひこ)の「職業婦人繪巻」は、大正期の職業婦人のようすをうかがい知ることができる長さ14メートルにおよぶ大作で、大学外では初めての一般公開となります。
また、近世・近代のなにわ文化を代表する柿衞文庫所蔵の名品もあわせてご紹介します。