これまで種々の企画展を開催してきましたが、今春は東京国立博物館にて開催される特別展「文化財保護法制定60周年記念 仏教伝来の道-平山郁夫と文化財保護」に合わせ、薬師寺に納められた大唐西域壁画の下図や関連する作品を展示し、遺作やアトリエの再現と共に追悼の一室を設けます。
平山郁夫が玄奘三蔵の足跡をたどり、構想に30年の歳月をかけ、奈良・薬師寺の玄奘三蔵院へ奉納した『大唐西域壁画』。その原寸大の大下図(バーミアン石窟、高昌故城)と小下図を当時のシルクロード取材ノートや素描、スケッチブック、写真資料とともに展示し、制作の様子を紹介します。これとあわせて3月4日(金)より奈良の桜を描いた2つの未公開作品『吉野山』『万葉月華図』(2006年)を特別公開いたします。