中世以来、商港都として発展してきた尾道には、かつて、文人墨客が来訪し、その足跡を留めてきたように、今も独自の美しい景観と風情を求めて、多くの画家が訪れます。
「絵のまち尾道四季展」は、昭和58年に始まった「第1回展」以来隔年開催を続け、今回で「第14回展」を迎えます。この展覧会には、全国41都道府県から847人、1,051点もの個性豊かな作品が寄せられました。
伝統受け継ぐ文化財や情緒豊かな瀬戸の暮らし、また近年話題となったドラマ「てっぱん」など、様々な角度から尾道を表現した作品はどれも新鮮な魅力を放っています。本展覧会では、尾道賞[グランプリ]をはじめ、入賞・秀作作品は尾道市立美術館に、入選作品は市内中心市街地の商店街などに展示しています。併せて、第1~2回展に国内外から招待した著名作家による尾道作品の数々を、なかた美術館において展示しています。どうぞこの機会に、尾道のまち歩きと併せて美術作品鑑賞をゆっくりとお楽しみください。