宮城県芸術協会とカメイ記念展示館は、昨年度、第1回宮城県芸術祭で審査員を務められた10人の作家の作品による『宮城県芸術協会創立45周年記念 絵画部門 草創期の10人』(2010年1月19日~2月28日)を共同で開催いたしました。芸術協会絵画部45年の歩みの原点と、未来への指針を再確認する貴重な機会であり、大方のご好評を得ることができました。
本年度は前回の展覧会の趣旨を継承し、『絵画部門 光芒の昭和』を開催いたします。『草創期の10人』をはじめとする審査員により、選ばれた立場の作家の仕事へと視点を移しながら、宮城県芸術祭賞受賞作品を中心に構成し、芸術協会絵画部における昭和という時代のもつ意味を探ろうとするものです。
昭和39年(1864)の創設から、昭和の終幕である63年(1988)まで、宮城県芸術祭賞には25年もの歴史があります。この間、毎年滞りなく日本画・洋画双方より1名ずつ選抜され、重複を除き総計35名の受賞者を輩出してきました。昭和期宮城の絵画の展開にあって、同賞の意義は決して少なくないと考え、本展を企画いたしました。