マイセンとはヨーロッパで磁器を初めて作った窯です。
純白の硬質な磁器を作る技術がなかった17世紀のヨーロッパでは、中国の磁器や日本の伊万里は人々の憧れでした。しかし、1710年、ドイツのマイセン王立磁器製作所において、ヨーロッパ初となる東洋の磁器とほぼ同質の「硬質磁器」を生み出すことに成功しました。
開窯300年を記念した本展では、このマイセン窯の歴史のなかでも最も栄光ある時代とされる、最初の半世紀の作品を紹介いたします。
華やかなだけでは終わらない、マイセン磁器の真髄を表した作品の数々とともに、それらを創り出した18世紀のヨーロッパ文化の特色を感じていただければ幸いです。