1999年10月に川崎市岡本太郎美術館はオープンし、開館記念展は「多面体・岡本太郎―哄笑するダイナミズム」でした。開館以来、岡本太郎美術館は岡本の様々な顔を取り上げ、また彼の思想・芸術を継承・発展させた作家たちを紹介する展覧会を企画・開催してきました。
1911年2月26日に「生」を受けた岡本太郎は今年で100歳になりました。岡本太郎の名を冠した当館は、もう一度岡本太郎の多面性を検証しようと思います。ただし、多面体・岡本太郎をテーマにするといっても開館展のときのような芸術・思想の様々な活動を紹介するのではなく、「人間・岡本太郎」そのものを検証しようと思います。
美術という狭い枠を超え、真のアヴァンギャリストとして各領域を越境しながら活動した岡本太郎。そのあざやかな軌跡を、「岡本太郎とは何者だったのか?」という問いをもちながら、さまざまなジャンルの人たちと岡本太郎との接点と交流をたどりながら、交流のあった様々な人たちの作品・資料・映像で紹介し、新しい岡本太郎像を展示のなかで浮かび上がらせようという試みです。
前期:4/16~7/3
後期:7/7~9/25