1950~60年代のイギリスは、ビートルズがアイドルとなり、モッズ・ルックやミニスカートの若者が、ベスパやミニに乗って街を駆け抜けた時代。若者たちは、自分たちの音楽やファッション、映画や娯楽に興味をもち、斬新で個性的・刺激的なものを求めていきます。この時代のロンドンは、新しい都市文化が誕生し、若者文化の発信地となっていきました。
「スウィンギン・ロンドン」と称されたこの興奮と熱狂のなかで、伝統的な階級の壁は崩れ、様々な分野で新しい才能が次々と芽生えていきました。この展覧会では、ファッション、インダストリアル・デザイン、音楽などを通じて、当時のライフスタイルを本格的に紹介します。
ビートルズの有名なレコード・ジャケット(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)に写るテレビの謎を解明することになった「ポール・マッカートニーのサイン入り請求書(納品書)」、「イエロー・サブマリーン」のゴールド・ディスクからポール・マッカートニーが使用したスチール・ギターまで、知られざる貴重な資料が並びます。
ヤードバーズ、レッド・ツェッペリンのギタリストとして著名なジミー・ペイジから、当時使用していたエレキギターやステージ衣装が本展のために特別出品され、日本で初めて公開されることも大きな見所です。