長野市に育ち、のちに東京やニューヨー夕、晩年は熱海市を拠点に活動したアーティスト池田満寿夫は生涯を通して油彩、版画、水彩画、陶・ブロンズ作品、書、CGなど、多様な表現に挑みました。
今回展示する後年の版画やアクリル画では、ものの輪郭や明暗の極端な単純化・平面化、切り絵 を恩わせる明快な配色に特徴があります。デザイン性の高い名作を世に送りつづけた池田満寿夫ですが、後年の急激な平面化志向には どのような意図があったのでしようか。
本展では後年の作品を中心に館蔵品釣60点を紹介し、その発想の根源と成果を たどります。