〈狩野芳崖と近代の日本画〉
狩野芳崖は、長府藩御用絵師として早くに優れた才能を発揮し、維新後は伝統を重んじながらも西洋の理論や様式との融和を目指した新日本画の創造に力を注ぎました。
狩野芳崖の作品を中心に、盟友の橋本雅邦、彼らに続く下村観山、木村武山、西郷孤月など、約20点の作品を通して近代日本画の多彩な流れをたどります。
〈香月泰男と戦後美術〉
山口県三隅町に生まれ、戦前戦後の数年間、下関で教鞭をとった香月泰男[1911-1974]。
その間、第3回文展で特選となり、画家としての地歩を固めました。初期から晩年までの油彩・水彩など約50点を展示します。
あわせて、山口薫、脇田和、桂ゆきほか戦後の絵画など約20点を展示いたします。