平成5年に103歳で生涯を閉じた当館の初代館長古川爲三郎は、晩年、「長生きは芸術なり」という言葉を好んで使いました。本展では、爲三郎の愛した古川美術館の所蔵品から80歳以上の長寿の画家の作品を紹介します。
横山大観、奥田元宋、上村松篁、東山魁夷ら芸術一筋に生き、傑作を残した巨匠たち。地元が誇る偉大な画家、川合玉堂、杉本健吉。100歳を超えてなお描き続けた画家、小倉遊亀、奥村土牛。彼ら芸術の道をきわめ天寿を全うした長寿の画家たちの作品、今も現役で絵筆をとり続けている創作意欲あふれる作家の作品を展覧し、齢を重ねても尽きない創造力の源を探ります。
また、県に縁の深い画家(片岡球子、三岸節子、平川敏夫ら)の原画をもとに制作されたおめでたい長寿扇(愛知県が1976~1996年の21年間、満80歳以上の方に長寿を祝い贈呈)を合わせてご紹介します。