昭和54年の開館以来、豊橋市美術博物館では資料収集に力を注いできました。現在、美術資料については1200点以上を収蔵しておりますが、本展は2000年4月から2010年3月の間に収蔵された主要な美術作品をご紹介するものです。この10年で500点をこえる作品が収蔵されました。
その主な内容として、平川敏夫・大森運夫・高畑郁子・杉本健吉の一括寄贈を受けたほか、白馬会など明治期の洋画収集、100点以上に及ぶ東松照明の写真作品、荒川修作や桑山忠明など愛知県ゆかりの現代作家の作品収蔵があげられます。また、後藤和子氏のご遺族より個人コレクション45点が寄贈されたことで、よりいっそう収蔵品の幅が広がりました。
このたび、新収蔵のコレクションをおさめた収蔵品目録の発行を機に、全館を使って代表的な作品をご紹介いたします。近年の収集活動の成果をあらためてご高覧ください。