当館では開館以来、石川県ゆかりの作家を中心に、作品のご寄附、ご寄託をいただいてきました。その内容は、古美術の指定文化財から現在活躍する若手作家作品まで様々です。今回はその中から、2つのテーマで絵画を中心に紹介します。
《第1展示室》「江戸時代の長谷川派と加賀藩ゆかりの絵師を中心に」
能登国七尾出身で桃山時代に京都で活躍した長谷川等伯に続く江戸時代の長谷川派、信吉(等栄)や雪嶺、江戸時代中期に活躍した加賀藩の武人画家・矢田四如軒、加賀藩のお抱え絵師として活躍した狩野派の画家・佐々木泉景と、その息子・泉玄、泉龍などの作品12点を紹介します。
また、「長谷川等伯没後400年記念」特別展示として、等伯40歳代前半頃の制作で、狩野派の影響が指摘される水墨画「陳希夷睡図」も展示します。
《第二展示室》「イマジネーションを楽しむ」
作家たちは常にイマジネーションを働かせ、強くイメージしたものを現実の世界、かたちへと転換させ、様々な作品を生み出していきます。
見る側は、時にはそれをストレートに感じ、時には自分のイマジネーションをプラスして、さらに広がりを見せていくこともあります。
それぞれのイマジネーションを楽しみながら、絵画・工芸・彫刻など22点をご覧ください。