私たちの身の回りには数多くの道具があふれています。道具は「使いやすいように」「くらしに役立つように」という先人の願いのもと、つくられ、改良されてきました。一方、その役目を終えて姿を消していった道具もたくさんあります。このような道具を通じて、私たちはそれらが使われていた時代の人々の願いや知恵を垣間見ることができます。そして、その移り変わりは、私たちの生活の変化を映す鏡でもあり、身近な歴史遺産ともいえるでしょう。
今年度も130~30年位前の「ちょっと昔」について、子どもの生活に密着した「学校」「まちかど」「家の中」「家のまわり(遊びコーナー)」の4コーナーを設定し、昔の道具を一堂にあつめて展示します。道具が使われていた場面を映画のセットのように再現したり、実際に使ったりすることで、その時代の雰囲気や人々の願いがリアルに伝わってくることでしょう。