フランス人写真家ルシール レイボーズは西アフリカ、マリ共和国の首都バマコで少女時代を過ごし、10代の頃からアフリカの広大な土地を旅する中で写真と出会いました。
そんなルシールゆかりの地であるバマコ最大の社交の場と言えば何と言っても「結婚式」。花嫁を取り巻くさまざまな女性達が何日も前から集まり、祝宴の準備を行います。少女は幼い頃から姉やいとこの「人生最大の日」に向けたさまざまな準備を手伝いながら、自分の結婚式を夢見て大きくなっていきます。
女性たちが身にまとう繊細で特別な布「バズィン」、美しい装飾の描かれた手足、見事な髪型と化粧。息を呑むほどに優雅なバマコの美女たち。めくるめく祝祭の歓喜、さまざまな色彩、女性たちの懐の深さと笑顔。これらすべてにインスピレーションを得たルシールが、結婚式に向けて準備するバマコの女性の様子を写真に収めたこの展覧会は、見る者を祝祭へと誘い、踊り、舞い、笑い合い、豪勢な衣装を誇らしげに着こなすバマコの美女たちに出会うことができるでしょう。