今年もまた日本橋におひなさまの季節がめぐってきました。恒例の「三井家のおひなさま」展では、北三井家十代・高棟夫人の苞子(もとこ・1869~ 1946)、十一代・高公夫人の鋹子(としこ・1901~ 1976)旧蔵のひな人形、高公の一人娘・浅野久子氏(1933 年生まれ)旧蔵の豪華なひな段飾りに加え、伊皿子三井家九代高長夫人の興子(おきこ・1900~1980)の人形類も展示。名工の呼び声高い京都の人形司・大木平藏や江戸十軒店の永德齋が手がけた、優美なひな人形の世界をご堪能いただきます。
また、特別展示 人形文化の華「創業三百年 吉德これくしょんの名品」では、吉德創業三百年を記念して、日本の人形文化を如実に物語る古今の優品が一堂に展示されます。
展示室1・2・3では、館蔵品による茶道具「春の取り合わせ」がご覧いただけます。
江戸時代にひな人形の市が立ったという日本橋の地で、春爛漫のひなまつりをお楽しみ下さい。