和歌山県では近年、寺院や神社を中心に文化財の盗難が頻発しています。今年に入ってからはさらに増加する傾向にあり、文化財をいかにして盗難から守ればよいのかという、難しい問題に直面しています。
この企画展では難しい印象をもたれがちな「文化財」について、有形文化財を中心に、実際の資料を用いてご紹介します。そして、文化財が守り継がれてきた場所から暴力的に持ち去られている実情を、盗難の現場に残された資料や写真パネルでご覧いただきます。
身近に残る多くの文化財を未来へと引き継いでいくために今なにをすべきか、緊急のアピールを行いたいと思います。