東京都写真美術館では、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘し、新しい創造活動の展開の場となるよう、平成14年より「日本の新進作家展」を開催しています。9回目となる今年度は、スナップショットをテーマに取り上げます。
スナップショットは、その起源以来人々のあらゆる生活の場面を捉えてきましたが、本展では、楽しさ、幸せ、喜びの瞬間など、明るい側面に注目し、現代の写真表現に新たな可能性を見出す、若手作家や才能のある作家6人を紹介します。
20 世紀前半、カメラの小型化にともない、スナップショットはアマチュアカメラマンの間に広く普及しました。アンリ・カルティエ=ブレッソンをはじめ多くのプロ写真家たちにも最も身近でポピュラーな撮影スタイルとなり、それは現代の若い世代にも脈々と受け継がれています。近年ではカメラのデジタル化や携帯化に伴い、誰もが写真を撮り、それを発表する場も飛躍的に増えています。
きらりと光る「かがやきの瞬間」を捉えたスナップショットを通して、未来の写真表現の動向と可能性を探り、人々を楽しくワクワクさせる写真の力を再確認してみてはいかがでしょうか。同時開催の「スナップショットの魅力」展とあわせてお楽しみください。