美術館の開館以来、新年を飾る展覧会として親しまれている「いわき市小・中学生版画展」は、市内の小・中学生から応募のあった全作品を前期と後期に分けて紹介します。 参加者は、近年では、1万5千人ほどになり、出品点数は個人作品とクラス全員でつくった共同作品などで1万点を越え、子どもの展覧会としては、他市では見ることのできない規模の大きな展覧会となっています。 作品の題材としては、学校での出来事、友達、遠足、物語の世界、自分の夢、印章などと幅広く、子どもならではのユニークな発想や視点がうかがわれます。 技法的には、紙版画、木版、シルクスクリーン、スタンピング、フロッタージュ、コラグラフ、ドライポイントなど、様々な版画の技法が試みられており、それらの効果が生かされた多様な表現に見られる創意工夫には驚かされます。 児童・生徒が道具や素材と格闘しながら、ひたむきに取り組んで制作された個々の作品は、展示室や美術館ロビーの壁面一杯に展示され、見ごたえがあります。子どもたちの生き生きとしたエネルギーで溢れる本展を、どうぞお楽しみ下さい。
前期 2011年1月5(水曜日)~1月16日(日曜日)
後期 2011年1月19(水曜日)~1月30日(日曜日)